DANDELION MUSIC LAB
このページは菅谷豊の音楽実験室です。
コラムを書いたり、
無料の音楽塾的な事を書いたりしていこうと思っています。
こんな事やってほしいなどリクエストがあれば
メッセージください。
コラム#01
1/60億の音楽
DANDELION MUSIC LAB第一回コラムは
1/60億の音楽について書いていこうと思います。
だんだん年齢を重ねてくると
自分より若い子たち(学生とか)の恋愛観や今後のビジョンが
甘酸っぱく青い果実のように感じます。
でも彼、彼女達のその目で見る恋愛観はリアルなんですよね。
自分とは違うリアル。
もっと言えば1/60億のリアルがある。
そこを干渉する事ってどうなんだろう?
もちろん干渉する必要がある場合も多いでしょうが。
僕が今やっているSTROBE NOTEというユニットの作詞は
ボーカルの茉央ちゃんにほぼ任せています。
僕がベーシックを書いたりイメージを伝えたり、
気になるところは口も出しますが
根本的な内容には干渉しないように気をつけています。
茉央ちゃんとは年齢は一回り以上離れているし、
彼女が生まれた時から音楽をやっている僕には
彼女の作詞や歌声に甘さや違和感を感じる事があります。
長いキャリアで培ってきたものありますからね。
でも彼女の世界観を否定する事は絶対しません。
より良い可能性や希望があるなら進みませけど。
彼女には彼女の世界観があり、1/60億の音楽を持っている。
若さやその目に映った現実を表現してもいたい。
「そんなのロックじゃないよ…」
「そもそも音楽っていうのはさ…」
なんて語りだしたら音楽家としてもう限界だ。
そして僕も1/60億の音楽を作り
それが響きあったら何が生まれるか。
これからも楽しみです。
コラム#02
誰の為の音楽か
第二回コラムは、誰の為の音楽か?について書こうと思います。
誰しも多かれ少なかれ音楽の好みってあると思うんです。
特別な理由がなくても好き。なんか嫌い。
もちろん僕にもあります。
それは音楽に限らず当然の事で、
100人中100人に好かれるエンターテインメントや芸術なんて多分ないでしょう。
特にエンターテインメントはターゲットを絞って発信している事が多いですしね。
とは言え自分が作ったり、関わった音楽は多くの人に聞いてもらいたいし
高い評価もして欲しいというのが本音です。
だからと言って無理やり聞いて欲しいとまでは思わないし、
好きと言ってもらえるまでクドクド説明するのは違うと思います。
そもそも自分で解説いれないと成り立たない音楽なんて
デモ音源かよってツッコミたくなりますしね。
僕は音楽って必要な人のところに必要な分だけ必然的に届くものだと思っています。
昔はあまり好きではなかったのに、今は好きになった音楽ってあると思うんです。
普段は気にも留めず何と無く聞いていたCMやドラマの曲が急に気になり出したり、
あまり聞かないジャンルなのにこの曲だけは好きなんて事もあると思います。
これってきっとその人にとって今必要になった音楽だと思うんですよね。
人は役割を変えながら生きています。
子どもという役割から大人という役割になったり
夫という役割、妻という役割、親という役割、様々です。
もっと細かく言えば、「恋人と幸せな日々を送っていた学生」という役割から
「恋人に捨てられたフリーター」という役割に変化する人もいるでしょう。
「養われる」役割から「養う」役割になる人もいます。
そんな風に役割や立場が変わる時、
何気なく見ていたテレビだったり、街の中で流れてきた音楽が
心に染みる時があるかもしれません。
それはあなたへのギフトだと思います。
なので今は好きじゃない音楽も、
もしかしたらいつかあなたに必要な音楽になるかもしれません。
この情報社会、あらゆる形で音楽が溢れています。
何と無く耳に入ってきた音楽に、
何と無く耳を傾けてみたら良くも悪くも世界が180度変わるかもしれません。
願わくば自分が作った音楽があなたにとって必要なモノでありますように。